ガラスの中の天気予報——24時間後の天気を伝えるストームグラス「Temptube」
2016/11/25 08:00
ガラス管に封入した液体に生じる結晶に、環境データを投影して天気を伝えるストームグラス「Temptube(テンプチューブ)」のプロジェクトがMakuakeで出資を募っている。古くから伝わる、天候によって変化する不思議な現象に、現代的な天気予報を組み合わせたガジェットだ。
ストームグラスとは、ガラス管の中にアルコールに溶かした樟脳(しょうのう)などを封入したもので、天候の変化によってガラス管の中の液体が再結晶化し、まるで雪が降り積もるように見える。中世ヨーロッパで考案され、当時はこの結晶化のパターンから天気が予測できると考えられ、航海中の嵐を事前に察知するためなどに使われていたという。
Temptubeは、このストームグラスの中の結晶に、環境センサで取得した気温/気圧/湿度のデータを光のイルミネーションとして投影するガジェットだ。Wi-Fiモデルでは、環境センサに加えてインターネットから情報を取得し、24時間先までの天気予報を投影する機能がある。
Temptubeのサイズと重さは、イルミネーション付ストームグラスのTemptube Liteが60×60×200mmで500g、環境センサを使うスタンドアローンモデルが60×60×200mmで600g、環境センサとインターネットを使うWi-Fiモデルが100×100×250mmで800gになる。
外装素材には木材(ウエンジュ材を予定)と耐熱ガラスを使い、Wi-FiモデルはIEEE802.11b/g/nに対応する。LED照明は、ホワイト、ブルー、イエロー、レッドからの選択だ。なお、Wi-Fiモデルは、初回起動時に天気予報を取得する地域とWi-Fiアクセスポイントの設定が必要とのことだ。
Temptubeは2017年2月下旬までクラウドファンディングを実施。11月24日時点では、目標額の40万円に対して34万円以上を集めている。
スタンドアローンモデルの価格は2万5000円で、今なら20%の早割価格2万円で入手できる。Wi-Fiモデルは15%の早割価格が2万7200円(いずれも税込み)だ。出荷は2017年4月以降を予定している。