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30分以上回ってトリックも自由自在——最高1万回転まで回る精密加工コマ「WOZZ」

スイスの加工技術で作られた精密加工コマ「WOZZ」がKickstarterで出資を募っている。

回転体は精密加工されたディスクで、同じく精密加工された回転軸との間にはボールベアリングを使用する構造だ。回転軸の両端には硬化処理した鋼球が嵌め込まれており、軸の接触面積と回転抵抗を下げている。

ディスクにはステンレス製とアルミニウム製の2タイプがあるが、WOZZの高さ130mm、ディスク直径88mm、重さはステンレス製が約340g、アルミニウム製でも約140gと、一般的なコマよりもかなり大型かつ重い。開発元によると、最高1万rpmまで回転させることができ、その場合はステンレス製は30分以上、アルミニウム製は12分以上回り続けるという。

長時間安定して回転するというWOZZの特性を活かし、高速回転体に生じるジャイロ効果を楽しむことができる。手やテーブルの上はもちろん、ぶら下げたストリングのループエンドに真横に引っ掛けて回したり、軸を傾けた状態で大きな円を描きながら回したりすることもできる。

また、ディスクにはケミカルライト(サイリューム)がセットできるので、ディスクの裏表の内溝にセットして回せば、発光しながら回転する様子が楽しめる。アルミニウム製は軽く扱いやすいのでトリック向け、ステンレス製はスムーズで安定した長時間回転に向いているという。

ただし、高速回転し、かつ重量のある金属製のため、取扱いには注意が必要だ。開発元は、WOZZはどこでも遊べるコマとは違い、周囲に十分な注意を払い、WOZZが生み出す高速回転とそのジャイロ効果を楽しむためのものだとしている。特に回転するディスクがガラスなど他のものと接触しないよう、回転軸が接触する面は重量と鋼球によりかなりの傷が付くため、回す場所には注意が必要だ。

なお、WOZZを回す際は、回転体に巻き込まれるのを防ぐため、持ち手がついて長さもカットされた専用のケブラーケーブルを使う必要がある。

回転軸の上下に嵌め込まれた鋼球は使用によりダメージをうけるため、交換式になっている。交換用の鋼球やテフロンやカーバイドのボールも用意されている。

また、回す面の傷をふせぐため、アルマイト加工より高硬度が得られるエマタール処理されたアルミ製専用受け皿も用意されている。

WOZZは4月1日までクラウドファンディングを実施。3月8日時点で、目標額の3万5000スイスフラン(約393万円)に対して約7300スイスフラン(約82万円)を集めている。

価格はアルミニウム製が60スイスフラン(約6730円)、ステンレス製が65スイスフラン(約7290円)で、今ならアルミニウム製の早期割引適用分が50スイスフラン(約5610円)で入手できる。出荷は2017年7月を予定しており、送料12スイスフラン(約1350円)で日本への出荷に対応する。

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