ユニチカ、造形後に形状を変更できる3Dプリンター用感温性フィラメント開発
2017/06/08 09:00
ユニチカは2017年6月5日、3Dプリンターで造形後も低温域で温めることで形状を変更できる「3Dプリンター用感温性フィラメント」を開発したと発表した。
同フィラメントは、造形後でも人肌やお風呂のお湯程度の安全な温度で軟化し、温めた状態のままなら形状を自由に変更できる。変形後は、冷やせばその形状が保持され、熱湯などで高温セットすれば硬化して熱変形しなくなる。また、耐熱性を付与しているので造形中に軟化することはない。
素材は特殊ポリエステル製で線径が1.75mm、ノズル温度が190~220℃、ヘッド温度がOFF~45℃だ。関節部に使用して角度調整できるフィギュアやホビー製品、現場で形状の修正が可能な工事用冶具などの応用が考えられるという。
同社は今後積極的にサンプルワークを進め、素材をさらに改良して2017年度中の販売を目指す。
(fabcross for エンジニアより転載)