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消防士の安全管理に寄与——温度や位置をリアルタイムに送信する「スマート消防服」用センシングデバイス

帝人グループでIT事業を展開するインフォコムは、帝人が開発した「スマート消防服」に内蔵するセンシングデバイスを同社と共同開発したことを発表した。

スマート消防服は、帝人が「消防機能向上への取り組み」の一環として開発したものだ。帝人によると、消防隊員は火災から身を守るため、難燃性などに優れた防護衣料を重ねて着用する必要があるが、それにより熱が体内の深部にまで蓄積され、熱中症を引き起こすことがあり、特に夏場の暑熱環境での作業における熱中症対策が課題となっているという。

そこで、従来のウエアラブルデバイスでの心拍数や体温計測だけでは予知が困難であった熱中症リスクを、スマート消防服内の温度計測と医学的見地に基づく深部体温の予測によって予知する安全警告システムを開発した。

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今回開発したセンシングデバイスは、名刺ケースサイズでスマート消防服の内ポケットに装着するものだ。デバイスの筐体には、難燃性や耐衝撃性に優れる帝人のポリカーボネート樹脂「パンライト」を使用している。これにより着用者に熱中症リスクへの警報を発するとともに、管理者が活動中の消防隊員の体温や位置情報を常に把握しながら、熱中症リスクの予知や管理を行うシステムを構築することができるとしている。

スマート消防服は、10月11日~13日に東京ビッグサイトで開催される「危機管理産業展2017」の帝人のブース(ブースNo.4A23)にて展示される。

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