切りくずストレスから解放される——オリジナルマインド、クーラントケースを発売へ
2018/02/19 13:45
オリジナルマインドは、KitMillシリーズをクーラント加工に対応させるクーラントケースを近日中に発売予定だ。
加工箇所にクーラント(切削油)を供給することで切削中の冷却と潤滑に加え、切りくずを除去できる。これにより加工面をきれいに仕上げられ、クオリティの高い加工が可能となる。現在の対応機種はKitMill AST200で、今後はKitMill RZ300/420にも対応予定だ。
加工機はケースに収まる仕様で、刃物によって巻き上げられるクーラントのしぶきをケース内に抑えられる。カバーは透明なため、加工中の視認性も良好だ。 クーラントの供給により、エンドミルの磨耗や材料の溶着を軽減する効果もある。
プレートは傾斜状になっており、クーラントと切りくずが一箇所に集まるよう設計されている。ケース内の掃除や、切りくずの排出も容易だ。
オプションとして水溶性切削油「カーボンキュールALL」、サイドテーブルなどを用意している。
カーボンキュールALLは、ナノカーボン粒子と植物油脂により多くの材料に対応したセミソリュブルタイプの切削油だ。透明なので加工箇所の確認も容易。鉱物油を含んでおらず、切削油特有のにおいが少なく肌にも優しい。
サイドテーブルはステンレスプレート製。加工機の左右どちら側にも配備でき、操作用のPC や工具類を置くのに便利だ。
対応切削油は水溶性切削油(エマルジョン、ソリューションなど)のみで、油性切削油は未確認としている。ポンプにはマグネット式を採用し、揚水量は10L/分、12L/分。消費電力は18W、20W(それぞれ50Hz、60Hz使用時)となる。
バケツには透明ポリプロピレンを使用し、1Lごとに目盛が付いている。容量は10.5Lだ。
フィルターにはポリエステル不織布を採用、保留粒子は平均50μとなっている。販売予定価格は26万8000円(税込)だ。