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次世代型Arduinoが登場——Arduino.cc、IoT用途向けに「MKR Vidor 4000」と「Uno WiFi Rev 2」を発表

Arduino.ccは2018年5月17日付の公式ブログで、新たなIoT向け開発ボードとして「MKR Vidor 4000」と「Uno WiFi Rev 2」を発表した。

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MKR Vidor 4000は、Arduino初となるFPGAベースのモデルだ。他のMKRシリーズ同様、一般的なArduinoインターフェースではなく、MKRインターフェースに対応し、最大25のユーザープログラマブルピンを持つMiniPCI Expressコネクターを備えている。

FPGAは16Kのロジックエレメント、504KBのRAM、ハイスピードDSP用56 18×18ビットのHWマルチプライヤーを内蔵。各ピンは150MHz超でトグルでき、UART、(Q)SPI、high res/high freq PWM、quadratureエンコーダー、I2C、I2S、Sigma Delta DACなどの機能を構成できる。

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基板上には他に、Microchip Technologyの「SAM D21」、Wi-Fi/BLEモジュール「U-BLOX NINA W10シリーズ」、ネットワーク接続セキュリティ用クリプトチップ「ECC508」、8MBのSDRAM、2MBのQSPIフラッシュ(1MBはユーザーアプリケーション用)、Micro HDMIコネクター、MIPIカメラコネクターなどを搭載する。

同ブログは、「MKR Vidor 4000により、FPGAが初めてMakerやイノベーターにとって使いやすいものになる」というArduinoの共同創業者Massimo Banzi氏の言葉を紹介している。

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そしてUno WiFi Rev 2では、従来のArduino UnoのフォームファクターにMicrochip Technologyの新型8bitMCU「ATmega4809」を搭載した。加えてWi-Fiモジュール「u-blox Nina W102」、オンボードIMU、クリプトチップ「ECC608」、デジタルインプット/アウトプットピン×14(6ピンはPWMアウトプットに使用可)、アナログインプット×6、16MHzのセラミック発振子、USBコネクター、パワージャック、ICSPヘッダー、リセットボタンなどを備えている。

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ATmega4809は、6KB RAM、48KB フラッシュ、UART×3、CIP(Core Independent Peripherals)、ハイスピードADCなどを内蔵。使い易い8bitマイコンによるIoTアプリケーション開発を狙っている。u-blox Nina W102はWi-Fiネットワークへのアクセスに加え、アクセスポイントとしても運用できる。さらにOTA(Over-The-Air)プログラミングをサポートし、ArduinoスケッチやWi-Fiファームウェアのトランスファーが可能だ。

どちらもArduino online storeでは6月末の販売を予定している。

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