好きな色を2kgから注文可能——カスタムカラーフィラメント受注販売サービス「Color on Demand」
2018/06/08 11:30
オランダの3Dプリンター向けフィラメントメーカーColorFabbが、注文に応じてカスタムカラーのPLAフィラメントを製造販売するサービス「Color on Demand」を開始した。
これまでカスタムカラーのフィラメントを製造するには、1つの色につき最小発注量30~50kg必要だったが、普通のユーザーはそこまで大量に必要ではなく、かかるコストもかなり高額になるものだった。これに対し、新サービスColor on Demandでは、ユーザーはカスタムカラーのPLAフィラメントを最小発注量2kgで注文できる。
フィラメントの色は、ヨーロッパなどで広く使われているカラーチャート「RAL CLASSIC」の色番号で指定する。
RAL(Reichs-Ausschuss für Lieferbedingungen)カラーはドイツで定められた色規格で、塗料やプラスチック、建築などの分野で活用されている。RALカラーには複数のカラーチャートがあり、最も広く使われているRAL CLASSICでは4桁の数字で色を表す。色番号は「RAL1001」のように表記し、全部で213色が定義されている。「RAL K5」や「RAL K7」などの色見本帳が市販されているので、見本帳で色を確認してから注文するのが確実だ。
Color on Demandによるフィラメントの価格は、1スプール当たり2kgで75ユーロ(約9700円)。直径は1.75mmまたは2.85mmから選ぶ。日本への送料は、重量と発送方法によって変わるので確認が必要だ。納期は調色済みの色で5~8営業日、新規で調色する色は2~3週間だ。2018年6月8日時点で、40色が調色済みとなっている。
なお、Color on Demandは全て受注生産だが、Color on Demandとそれ以外の商品で在庫があるものとを一緒に注文した場合は、全商品まとめての出荷になる。Color on Demandは既に受注を開始しており、出荷開始は2018年6月下旬の予定だ。