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100%リサイクルプラスチック使用——3Dプリンター用フィラメント「NEFILATEK」

100%リサイクルプラスチックから作られたFFF方式3Dプリンター用フィラメント「NEFILATEK」がKickstarterに登場し、出資を募っている。

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NEFILATEKは、カナダ・モントリオールのスタートアップが提供するリサイクルシステムで作られた3Dプリンター用フィラメント。環境負荷の少ないクローズドリサイクルコミュニティの確立を目指している。

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NEFILATEKの原料は、リサイクル工場で加工されたプラスチックペレットで、フィラメントへの加工前に洗浄、乾燥されている。今のところHIPS(耐衝撃ポリスチレン)のブラックとPC(ポリカーボネート)の製品化に成功しており、HIPSはABSと同等の特性を持つとしている。1スプールの重さは1kgで、径1.75mmに対応する。

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100%リサイクルのHIPSは、新たにABSを1kg製造する場合と比較し、水の使用量をおよそ350分の1、CO2排出量を96分の1に抑えられるという。フィラメントスプールも再生可能プラスチックで作られる。今後はHIPSのホワイト、ナイロン、ポリプロピレン、フレキシブル、カーボンファイバーのフィラメントの製造を予定している。

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NEFILATEKは、HIPS(1スプール)を24カナダドル(約2000円)、PC(1スプール)を41カナダドル(約3400円)のKickstarter価格で提供する。2019年6月の出荷を予定しているが、今のところ日本への出荷には未対応だ。

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NEFILATEKは、2019年4月22日までクラウドファンディングを実施中。4月16日時点で、5000カナダドル(約42万円)の目標額に対して約4500カナダドル(約38万円)を集めている。

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