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NASA、成層圏を飛ぶ気球を使って宇宙探査——大気に妨げられず遠赤外線観測が可能

Credits: NASA's Goddard Space Flight Center Conceptual Image Lab/Michael Lentz

NASAは2020年7月23日、直径2.5mの最新型望遠鏡を、フットボールスタジアムサイズの気球で成層圏まで運び、地上からは見えない光の波長を観測するというミッションが始まったと発表した。気球は2023年12月に南極大陸から打ち上げられる予定だ。

気球による観測は時代遅れのように思えるかもしれないが、ロケットによる宇宙ミッションに比べてコストが低く、計画の初期から実施までの期間が短いため、実証されていない最先端技術​​の使用に伴う高リスクを受け入れやすいという利点がある。

今回打ち上げられる予定の「ASTHROS」望遠鏡は、遠赤外線を観測するために、民間旅客機の飛行高度の約4倍となる高度約40kmに到達する必要がある。これは宇宙空間と大気圏との境界(地表から約100kmのカーマンライン)をはるかに下回っているが、地球の大気によって遮られてしまう波長の光を観察するには十分な高さだ。

気球は、ヘリウムを完全に充填すると幅約150mと、フットボールスタジアムほどのサイズになる。気球の下のゴンドラが機器と軽量の望遠鏡を運ぶ。この望遠鏡は、2.5mのパラボラアンテナと、一連の鏡、レンズ、検出器で構成され、遠赤外光を捉えるように設計、最適化されている。

ASTHROSは、新しく形成された星の周りのガスの動きと速度を測定するための機器を搭載する。飛行中、ミッションは、天の川銀河の2つの星形成領域を含む4つの主要なターゲットを調査する。また、初めて、特定の2種類の窒素イオンの存在を検出してマッピングする予定だ。これにより、巨大な星と超新星爆発からの風がこれらの星形成領域内のガス雲を再形成した場所を明らかにすることができる。

fabcross for エンジニアより転載)

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