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失われたニキシー管の製造技術を取り戻し、後世に残したい——「国産ニキシー管復活プロジェクト」

「国産ニキシー管復活プロジェクト」が、CAMPFIREで注目を集めている。

ニキシー管はLEDや液晶パネル、蛍光表示管などの台頭により、1980年代に国内すべての工場で製造を終了している。同プロジェクトの目標はニキシー管の製造方法を研究し、将来にわたって供給し続けること、製法を残すことだ。支援金は機材や材料の購入と、実際に試作したニキシー管を動く状態で届け、多くの動作実績を得るために活用する予定だ。

ニキシー管は大きく分けて、ガラス管の加工、電極の作成、真空引きとネオンガスの封入、端子の取り付けと動作テストの4工程を経て製造される。

製造には高度な真空管製造技術を要求されるため、今後はさらに良い条件を見つけるために数多くの試作品を製造予定だ。長期的な寿命などの信頼性の確保も課題で、多くの試作品を作り、検証数を増やすことで寿命と信頼性を高める。さらに、漢数字など、より複雑な用途に使用できるニキシー管の製造も検討する。

CAMPFIREでのリターンには、額縁に入れたニキシー管電極のエッチングパーツ1セットが7500円で購入できるプランのほか、試作したニキシー管1本と点灯装置を3万7000円で購入できるプランなどを用意している。ニキシー管電極のエッチングパーツには、レーザーで型番と支援者名を刻印するプランも用意する(1万円)。

国産ニキシー管復活プロジェクトは2021年5月30日まで、CAMPFIREでクラウドファンディング中だ。目標金額200万円はすでに達成しており、2021年4月19日の時点で450万円以上を集めている。試作ニキシー管が含まれるリターンはすでに目標数に達し、「OUT OF STOCK」の状態だ。リターンの発送は、2021年12月~2022年12月に予定している。

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