単純組み立てから荷積みまで使える低価格の産業用ロボットアーム「UTRA」
2021/04/28 07:00
低価格の産業用ロボットアーム「UTRA」シリーズがKickstarterに登場し、キャンペーン開始後13時間で目標額を達成した後も順調に出資額を伸ばしている。
UTRAは、モジュラー構造で組み立てが容易なロボットアーム。カーボンファイバーと航空アルミニウムでできており、組み立て、パレタイジング(荷積み/荷下ろし)、ピックアンドプレース、マシンテンディング(自動操作)などを行うことができる。
UTRAには、4自由度、最大リーチ450mm、可搬重量3kgのスカラモデル「UTRA 4-450S」から、6自由度、最大リーチ1500mm、可搬重量20kgの最上位モデル「UTRA 6-1500」までの5機種が用意されている。
UTRAに動作を教え込むティーチング(教示作業)には、ロボットを実際に動かして記憶させるプレイバック方式を採用している。
UTRA 4-450Sの自由度は4で、その他4機種の自由度は6。本体重量は6.5~28kgだ。繰り返し精度は0.01~0.08mm。電源電圧は100~240Vで、消費電力は100~500Wだ。安全面では、過負荷防止、高電圧/低電圧保護、温度保護機能と、安全停止機能、緊急停止機能を備えている。
UTRA 4-450Sのキャンペーン価格は3299ドル(約36万円)で、UTRA 6-1500は8399ドル(約91万円)。出荷は2021年10月の予定で、日本への送料はUTRA 4-450Sが186ドル(約2万円)、UTRA-6-1500が600ドル(約6万5000円)だ。
UTRAシリーズは5万ドル(約540万円)を目標に、2021年5月10日までクラウドファンディングを実施する。2021年4月28日時点で目標額を上回る約13万2000ドル(約1432万円)を既に集めている。