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卵の殻で出来た大型3Dプリント家具の製造に成功、「RECAPTURE」第2弾で

卵の殻製の大型3Dプリント家具

NODは2021年10月14日、ネクアス、Booleanと共同で、卵の殻を素材として用いた大型3DP家具を製作したと発表した。

同取り組みはプロジェクト「RECAPTURE」の第2弾である。RECAPTUREは、酢酸セルロースをはじめとした生分解性バイオマス素材や有機廃棄物などを3Dプリンターによって加工および再利用し、循環型の都市づくりを目指すプロジェクトだ。第1弾は同年8月、生分解性酢酸セルロース素材「NEQAS OCEAN」を使用した大型3Dプリント家具として発表された。 

同家具は、有機廃棄物の素材への加工やプロダクトの生成、分解による素材化のサイクルを目標としている。 卵の殻を素材化する段階では、ネクアスの特許技術(SANTEC-BIO)を用いて、樹脂にバイオマス資源を均一に分散させることで高い物性を維持することに成功。製造段階では、Booleanの大型3Dプリントの経験とエンジニアリング力により、一般的に3カ月から半年かかる新規素材でのプロダクト製造を1カ月のスピードで実施した。なお、同家具はKDDI研究所の運営する「KDDI research atelier」で実際に利用されている。 

RECAPTUREが未来像として掲げるのが、有機廃棄物の資源化、3Dプリンターによるプロダクト化のプロセスだ。オフィスから出る廃棄物を利用して大型家具を作り続けるエコシステムや、飲食店や食品メーカーの廃棄物を使った大型家具や飲食空間などの製造、商業施設や公共施設から出る廃棄物を利用した橋などのインフラ設備/家やホテルの建造など、廃棄物を素材として捉え直すことで、分解と構築のサイクルをさまざまなプロダクトに実装する。

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