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JAXAとIST、小型ロケット用エンジンシステム技術の研究開発に関する共創活動を開始

宇宙航空研究開発機構(JAXA)とインターステラテクノロジズ(IST)は、宇宙関連事業の創出を目指す「JAXA宇宙イノベーションパートナーシップ(J-SPARC)」の枠組みの下、小型ロケット用エンジンシステム技術の研究開発に関する共創活動を開始した。

J-SPARCは、宇宙ビジネスを目指す民間事業者などとJAXAとの対話から始まり、事業化に向けた双方のコミットメントを得て、共同で事業コンセプト検討や出口志向の技術開発および実証などを実施し、新事業を創出するプログラムだ。2018年5月から始動し、これまでに30を超えるプロジェクトおよび活動を進めている。

取り組みの概要 取り組みの概要

JAXAとISTは、2019年2月よりJ-SPARCの共創活動(フェーズ1)を通じ小型ロケットエンジンの主要コンポーネントである噴射器、燃焼室、ターボポンプを対象にした研究開発に取り組んできた。

この共創活動ではJAXA角田宇宙センターの試験設備を活用し、JAXAはこれまでのロケットエンジン研究で取得した技術の社会実装に向けた試行と将来の基盤技術としての小型ロケット用エンジン技術の研究開発を、ISTは現在開発中の超小型人工衛星打上げロケット「ZERO」に適用するロケットエンジンを想定した仕様の設定や技術の研究開発を、それぞれ実施した。

今回、これらの主要コンポーネント技術の実用化へのめどが得られたことから、次の共創活動(フェーズ2)として、個々の技術をシステムとしてインテグレートした小型ロケット用エンジンシステムの研究開発に取り組む。

フェーズ2では、JAXAとISTそれぞれがエンジンシステムを構成するコンポーネントを設計および製作し、JAXAが角田宇宙センターにてエンジンシステムとしての組立および試験を実施する。得られた試験結果を両社で共有することで広範囲の試験データを効率的に取得し、低コストで実用的なエンジンシステム技術の獲得を目指す。

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