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6秒で400℃まで昇温可能——吸煙機付きはんだごてステーション「Fly Carve F1」

はんだごてに吸煙機とシリコン製こて台を組み合わせた「Fly Carve F1」がKickstarterに登場し、キャンペーン開始後、わずか5時間で目標額を達成するほど人気を集めている。

Fly Carve F1

Fly Carve F1の吸煙機は毎分1.8立方メートルの吸引力があり、360度回転式の吸煙管で作業時に発生する煙を吸引して、内蔵3層フィルターでろ過してから排気する。スポンジ、HEPAフィルター、活性炭フィルターから成る3層フィルターは交換可能だ。

はんだごてを0℃から400℃まで加熱する際に要する時間は6秒。セラミックヒーターと高導電性の温度伝達技術を用いたコアにより、はんだ付け作業の効率アップを図っている。

Fly Carve F1

また、温度制御用にマイコンチップを搭載しており、温度変化を±3℃以内に抑え、こて先や他の部品を保護している。さらに、高精度のサーモスタットとマイコン制御により再加熱の時間を短縮している。

Fly Carve F1

本体にある3つの温度設定用ボタンには、あらかじめ200℃、300℃、400℃の3パターンが設定されているので、ボタンを押すだけで温度設定の切り替えが可能だ。消費電力を抑え、ツールを長持ちさせるためのスタンバイモードも用意されている。

Fly Carve F1

Fly Carve F1には、赤銅と多層の合金素材から作られた、鉛フリーはんだ対応のT12シリーズこて先「T12-BL」、「T12-JL02」、「T12-KL」の3本が付属。オプションとして充電式電動クランプ付き基板ホルダーも用意されており、さまざまなサイズの基板をはんだ付け時に安定させて作業することができる。

Fly Carve F1の本体寸法は150×85×240mm、重量は1.4kgだ。

Fly Carve F1の特別早期割引価格は、本体のみで199ドル(約2万8000円)、基板ホルダーを含むセットは269ドル(約3万7000円)だ。日本への送料は69ドル(約9500円)で、発送は2022年9月の予定となっている。

Fly Carve F1は、2022年9月8日までクラウドファンディング中だ。目標額3000ドル(約41万円)に対し、2022年8月29日時点で既に目標額を上回る約1万8000ドル(約240万円)を集めている。

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