Tesla「Model S」を改造して走行中に発電機で充電——充電設備を使うことなく7日間で2500km以上を走行
2022/12/23 07:30
YouTubeチャンネルWarped Perceptionが、Teslaの電気自動車(EV)「Model S」を改造し、発電機を積んで充電しながらのべ約2570kmを走行して旅行する動画を公開した。
EVの充電に時間がかかることに不満を持っていたため、運転中や停車中も充電できるように、Model Sの後部部分を改造してガソリン式発電機を積み込み、充電しながら走行することを試みた。
組み立てに時間を要したため、確認の時間を十分に取ることができないまま出発。発電機が出す音があまりにもけたたましかったので、車内で騒音レベルチェックをすると意外にも70dB程度という結果だった。
走行開始後、最初に発覚したのは燃料の過剰消費だ。その原因だったスポイラーを取り外すが、一定の走行速度以上になるとガソリンが吹き出して漏れ出てしまうという不具合が発生した。
また、発電機からの充電効率が悪く、バッテリーの消耗速度が充電速度よりも速いことが分かると、通常より遅い速度で走行していたが、パトカーに止められてしまうこともあった。警察官に事情を説明し、今後は通常の速度で走行してバッテリー残量が少なくなったら車を止め、しばらく充電してからまた走らせるという方法を取ると話すシーンも記録されている。
宿泊時は一晩中発電機を動かして充電していたが、発電機が出す騒音が迷惑にならないよう、宿泊施設から離れた場所に駐車するように配慮した。また、途中のガソリンスタンドで給油しながら移動を続けるも、目的地に到着するまでにバッテリー残量が10%を切ることがしばしば発生し、綱渡りの走行が続いていった。
なんとか立ち往生することなく、7日間の走行を終えて帰宅したが、走行中に十分な電力を発電できず、途中で停車して充電しなければならなかったことに不満が残った様子で、より改良を加えて再び検証するつもりだと動画を締めくくっている。
(fabcross for エンジニアより転載)