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宝飾品をダイレクト鋳造できる3Dプリンター用レジン「JC-01R」が発売

アンブローズ アンド カンパニーが、宝飾品(ジュエリー)用の3Dプリンターキャスタブルレジン「JC-01R」を発売した。

アンブローズ アンド カンパニーは創業65年の国産宝飾品メーカーであり、宝飾品ブランド「Ambrose」を展開する。JC-01Rは、MonoLCD/DLPタイプの3Dプリンター向けレジンだ。従来、シルバーや金などは専用の埋没材を使用しなければダイレクト鋳造が困難だった。新製品を用いれば、通常の埋没材でインジェクションワックスと同じツリー(ワックス型を中央部のスプルーに取り付けた形態)で容易にダイレクト鋳造できるようになるという。プラチナのダイレクト鋳造も、「全ての形状には対応していないが、実用的なレベルの鋳造が可能」と同社は説明している。

JC-01Rは2023年1月11~14日、東京国際展示場(東京ビッグサイト)で開催される「2023国際宝飾展(IJT)」のアンブローズ アンド カンパニーブースで発売。価格は500gで1万8700円(税込)となる。

なお今回、貴金属鋳造機メーカーの吉田キャストと、3Dプリンター用キャスタブルレジンによるダイレクト鋳造技術の研究、開発で技術提携することも同時に発表した。

宝飾品の製造現場において、コスト削減や納期短縮、品質向上をかなえる場合、キャスタブルレジンを用いた3Dプリンターによる宝飾品のダイレクト鋳造が有効であるといわれているが、同社によれば海外と比較して国内では定着していないとのこと。そのような現状を改善するため、同社では国内の宝飾品製造現場でも適切に使用可能なキャスタブルレジンを2年かけて開発したという。

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