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3Dプリンター型でクマの形のキュウリを作る

ここ数年、水耕栽培でグリーンカーテンをやっています。今年はキュウリを植えてみたところ、家族2人では食べきれないくらい採れました。

「せっかくならなにか遊んでみたい! 」と思い出したのが、いつかニュースで見た四角いスイカ。本来丸いスイカですが、小さいうちに型をかぶせることで四角く育つそうです。

スイカでできるのならキュウリでもできるのでは? 3Dプリンターでキュウリの型を作って変わった形のキュウリを育ててみます。

筆者の自宅。キュウリ、ゴーヤ、ミニトマト、スイカでできたグリーンカーテンはジャングルのよう。 筆者の自宅。キュウリ、ゴーヤ、ミニトマト、スイカでできたグリーンカーテンはジャングルのよう。

断面が動物の顔になるキュウリを作ろう

四角いキュウリも良いですが、どうせならもっと面白い形にしたい! キュウリを切った断面が動物の形になったらかわいいのでは? しかも、どこを切っても同じ顔ではなく、切る場所によって違う顔になったら、1本でより楽しめそう。

ということで、動物の顔がクマ→ネコ→ウサギと変化していく型を作ることにしました。耳の部分の再現難易度が上がっていく中、どの程度までキュウリで再現できるかに注目です。

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早速モデリングをして3Dプリント。材料は光が通るように透明のものを使用し、強度が高いPETGで出力しました。6カ所をタイラップでとめ、2つのパーツを接続したらできあがり。

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片側はクマ、反対側はウサギ、見えないけれど真ん中はネコの形になっています。

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この型を、まだ小指くらいの大きさの、ちっちゃなキュウリにかぶせます。さて、想定通り動物の顔になってくれるのか。わくわくしながら成長を待ちます。

育つ力に負けてクリーチャーになった

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型をかぶせて10日後、そろそろ型ぴったりの大きさに。「明日収穫しよう」。楽しみに寝て、翌日朝。キュウリを見にいくと、型を内部から破壊し成長しています。接続部分が壊れているだけでなく、本体自体が真っ二つ。キュウリの育つ力を甘く見ていました。

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型とタイラップで形がゆがめられたキュウリは、なんだかクリーチャー感が漂っています。「こんな風にするつもりではなかったんだが……」。実験に失敗して化け物を生み出してしまったマッドサイエンティストのように呟いてしまいました。

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しかし外形は問題ではありません。肝心なのは断面です。切ってみたところ、真ん中あたりはかすかにクマの気配が。キュウリの成長力に負けなければ、うまくいきそうです。

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型を頑強にして再挑戦

キュウリに負けない型を作って再挑戦です。壁を倍の厚さにし、2パーツの接続はタイラップではなくキャップをかぶせる形に修正しました。

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再び挑戦。前回より大きい、魚肉ソーセージサイズのキュウリにセットしました。

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4日後にはみちみちに。型を強くしたのに、パツパツになった型の隙間からキュウリの素肌がチラ見えしています。

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ギリギリ型が壊れる前に収穫。さて、断面はどうなっているでしょうか。満を持して包丁を入れます。緊張の瞬間です!

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クマ側から切ってみると。クマだ! できていました! 完全にクマです!

そこから中央のネコ部分に進めますが……あれ? クマだ。そこからさらにウサギゾーンに進めますが……クマだ。

結局どこを切っても全部クマでした。とがった耳も長い耳も難しく、キュウリにはクマがちょうど良い形であるという知見が得られました。

クマのいる食卓はちょっと幸せ

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切ったキュウリはピクルスにしてちょこちょこと食べています。食卓にクマがいると楽しいですね。幸せな気分になりますよ。

瓶に入れている様子もかわいい。 瓶に入れている様子もかわいい。

おまけ:セクシーキュウリを作ろうとしたけれど

ついでにセクシー大根のキュウリバージョンを作れないかと、ボディスーツ型も作ってみました。股は割れませんでしたが、尻っぽい形に。

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哀愁漂う謎の生物の趣きがあったので目を付けて座らせて、1日、仕事を見守ってもらいました(おいしくいただきました)。

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