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技あり! ファブテク研究会

MimakiでUVプリンタの本気を見た!——つまようじにマイボトル、MacBookにも印刷してみた

ファブ施設の運営に関わるメンバーが、機材の使い方やテクニックを披露する連載企画「技あり!ファブテク研究会」。レーザーカッターを使い倒した第1回に続き、今回はUVプリンタがテーマ。しかも、UVプリンタを製造販売する国内メーカー「ミマキエンジニアリング(以下Mimaki)」から直々のお誘いを受け、本社のある長野県東御市で企画を実施することとなった。

長野遠征に招集されたメンバーは上の3人。前回に引き続き参戦の渡辺仁史さんはDMM.make AKIBAスタッフを務めて丸2年の若手実力派。初参戦の杉原彩子さんは、原宿で印刷に特化したファブ施設HappyPrintersを運営する印刷のスペシャリスト。そして最後はfabcrossライターである私、淺野義弘。UVプリンタを使った経験はほぼないのだが、いつの間にかメンバーに選出されていた。他の2人に胸を借りるつもりで頑張りたい。

到着! ここがMimakiの本拠地だ

3月某日、一行を乗せた車はMimaki本社のある長野県東御市へ。指定された場所に向かうと、なにやらとてつもなく大きい建物が……!

ここはスーパーだった建物を改築したMimakiのショールーム。その広さを生かし、さまざまな業務用プリンタや大小さまざまな印刷サンプルが所狭しと並んでいる。

これら全てが印刷のための機械。 これら全てが印刷のための機械。
デカい! 手前にいるfabcrossのWebマスターがとても無力に見える。 デカい! 手前にいるfabcrossのWebマスターがとても無力に見える。

上の写真のような大型機械は、主に街中の広告などをプリントするために使われている。車や電車のラッピングなども合わせ、Mimakiのプリンタは国内の広告グラフィック印刷の6割程度のシェアを持つという。

ユニフォームや浴衣など、テキスタイルへの印刷も得意とするところ。今回はご厚意で、昇華転写方式(特殊なインクを専用の用紙に印刷し、その後高温でプレスしながら気化させることでポリエステル生地に印刷する手法)のプリンタを使ったのれん制作を体験させてもらった。

まずは専用インクで紙に印刷 まずは専用インクで紙に印刷
インクが乗った紙を生地と合わせて高温でプレス インクが乗った紙を生地と合わせて高温でプレス
熱で気化したインクが布に定着する 熱で気化したインクが布に定着する

普段あまり使うことのない大型の機械に触れることで、いやが上にも気持ちが高まる。また、いつも見ている広告の製造過程を間近で見るのも新鮮な経験だ。いかに印刷が日常に溶け込んでいるかを感じさせられる。

プチのぼりも作らせてもらいました プチのぼりも作らせてもらいました

最後に生地を縫い合わせてのれんが完成。いやー良いものができた。本当にありがとうございました……ってまだまだ本題はこれから! ご厚意に甘えている場合ではない。同じくショールームに並ぶ、大小さまざまなUVプリンタが使い放題なのだ。上がったテンションそのままに、いざUVプリントに取り組もう。

UVプリンタの基礎知識

利用したUVプリンタのひとつ「UJF-6042MkII」 利用したUVプリンタのひとつ「UJF-6042MkII」

ここでUVプリントの基本的な仕組みについて紹介しよう。UVプリンタの「UV」とはUltra Violetの頭文字、つまり紫外線を意味している。UVプリンタのキャリッジ部分にはプリントヘッドに加えLED-UVライトが取り付けられており、紫外線で硬化するインクを吹き付けた直後にLED-UVライトを照射することで、即座にインクを硬化させる。インクが乾くのを待たずに作業できるうえ、他の印刷手法ではインクが定着しづらい多様な素材にも印刷できるのが大きな特長だ。

キャリッジが動くのと合わせて紫外線が照射されている。 キャリッジが動くのと合わせて紫外線が照射されている。

UVプリンタ初心者の筆者は、とにかくいろいろな素材に印刷できると聞いて「石」を持ち込んだ。通常のインクジェットプリンタではまず印刷不可能だが、UVプリンタではどのような仕上がりになるだろうか。

その辺で拾ってきました。 その辺で拾ってきました。

今回はAdobe Illustratorで作成したデータをeps形式で書き出し、Mimaki製のRIPソフトウエアRasterLink6に読み込んだ。平面データの扱いに慣れている人ならば、それほど戸惑わずにデータを作成できるだろう。データの準備が済んだら、UVプリンタの作業エリアに印刷したいものを配置する。石のように不安定なものは練り消しゴムや油粘土で固定しておくと安心だ。

位置合わせをして印刷を開始する。 位置合わせをして印刷を開始する。
くっきり! DVIコネクタの化石 くっきり! DVIコネクタの化石

データを送って待つこと約1分。カバーを開けて石を取り出すと、そこにはくっきりと刻まれたDVIコネクタが! 消えゆく規格に敬意を示し、文字通りの「化石メディア」を生み出すことに成功した。爪でこすっても印刷がはげることはなく、UV硬化インクの定着力を実感することができた。

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