ドライバーがやりたい操作を予測 三菱電機が車載機器インターフェースを開発
2014/02/14 15:00
三菱電機は2014年2月10日、車載機器向け自動インターフェースとして、ドライバーが実行したい操作をあらかじめ推定する「先回りエージェント」と、1回の音声入力で操作ができる「タッチ&ボイスHMI(ヒューマンマシンインターフェース)」を開発したと発表した。2018年度以降の事業化を目指す。
先回りエージェントは、操作履歴や運転履歴などを基に、行き先検索や電話などドライバーが行いたい操作を推定して上位3つの候補をHUD(ヘッドアップディスプレイ)などに表示し、3択ボタンで選ぶだけで操作可能にする。行いたい操作が表示されていない場合でも、ハンドルの機能ボタンから表示されていない推定候補3つが繰り上げて表示できる。
タッチ&ボイスHMIは、先回りエージェントで候補がない場合、機能ボタンを長押しして、音声ガイダンスに従って実行したい操作内容を1回音声入力するだけで操作を完了できる。また、カーナビ・クラウド連携音声認識技術により、カーナビ内蔵のデータとクラウドにある最新全国施設1000万件のデータの両方から高精度に音声検索結果を絞り込む。
これら技術によって、三菱電機の従来機種では操作回数が15回、操作時間で50秒かかっていた操作が、2回以内、15秒以内で実行できるという。