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国連難民高等弁務官事務所とソウル市立美術館、難民救済キャンペーンに3Dプリンタを利用

韓国に逃れてきた難民への関心を呼び起こすため、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は、ソウル市立美術館で難民を手のひらサイズのフィギュアにしたユニークな展示会を開催している。

韓国にはパキスタン、ミャンマー、シリアなどから2013年までに6600人以上が亡命を求めてきたが、難民認定をされたのはそのごく一部の370人で、韓国国内でもほとんどその存在を知られていない。このような難民たちに光を当てるべく、UNHCRとソウル市立美術館が協力して、このキャンペーンが実現した。

2月7日から3月2日まで開かれている“Invisible People”展は、実際の難民たちを3Dスキャンして3Dプリンタを使って手のひらサイズの難民人形を作り、ソウル市立美術館内やその周囲に配置している。その人形を見つけた来訪者がそれぞれの人形に付属したQR/NFCコードをスマートフォンで読み取ると、難民たちの声を聞くことができる。

展示会の共同責任者であるSong-ha Lee氏は「人形を見つけることで、来訪者たちが難民問題について考えてくれるよう祈っている」と話している。UNHCRソウル代表のDirk Hebecker氏は「若手の広告家たちによってこの素晴らしい展示が可能となったことに興奮している」と語った。 

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