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マルチマテリアル対応の3DプリンタがKickstarterで資金調達開始

デュアル押出機ヘッドを備え、マルチマテリアルによる造形に対応した3Dプリンタ「LATHON」がクラウドファンディングサイトKickstarterで資金調達を開始した。

LATHONの大きな特徴は、マルチマテリアル造形への対応だ。2つの押出機を持つプリントヘッドによって、2色の造形や、硬い素材と軟らかい素材を組み合わせたオーバーモールド造形、水に溶けるサポート材を使った造形などが可能だ。デュアル押出機ヘッドは大きく重くなりがちで、一般的には造形速度が遅くなるが、LATHONは最大造形速度150mm/sと高速で、最小積層ピッチは80μmと高精細。最大造形サイズは、幅305×奥行き228×高さ203mmと大きめで、造形材料はABS、PLA、TPE、Nylon、HIPS、PVA、CarbonFiber、Laywoodの8種類に対応する。

また、LATHONは密閉された箱形の筐体を採用し、2つの活性炭フィルタを装備しているので、造形時の臭いを抑え防塵にも優れる。また、密閉型は造形時の温度変化が少ないため、造形時のエラーを低減するという。同等の性能を持つ3Dプリンタは4000ドル(約41万円)以上と高額だが、LATHONは製品化した場合半分以下の価格にできるとしている。

Kickstarterでの目標額は8万ドル(約818万円)。スケジュール通りに、Kickstarter での資金調達が成功すれば、2014年9月に支援者向けに出荷を開始する予定だ。記事執筆時点では1400ドル(約14万3000円)以上出資すれば、LATHONのキットが1つ入手できる(ただし、出荷は米国内に限られている)。 

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