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ニール・ヤングのポータブル音楽プレーヤーに400万ドル超集まる

クラウドファンディングサイトKickstarterで、ミュージシャンのニール・ヤングが手掛けたハイレゾ音源対応ポータブルプレーヤー「PonoPlayer」に対する出資総額が、調達開始後1週間で410万ドル(約4億1500万円)を超えた。出資者は1万2000人以上、当初の目標額は80万ドル(約8100万円)だった。

ロックミュージシャンのニール・ヤングは、“可能な限り最高のデジタル音楽を聞く体験”を提供することを目的として、「PonoMusic」を設立。ポータブル音楽プレーヤー「PonoPlayer」を3年かけて開発した。以前は、ダウンロードしやすく、持ち運びやすいといったように音楽を便利にする過程で、高品質の音楽だけが提供できる効果を犠牲にしてきた。しかし、ここ10年で世界は変わり、このトレードオフを余儀なくされた根本的な問題を技術が解決している。そのため、品質と利便性のどちらかを選択する必要はない、両方を選び取れる、というのがPonoMusicの根本的な考えだ。“Pono”とはハワイ語で“正義”を意味する。

Kickstarterで資金調達中のPonoPlayerは、PonoMusicによるハイレゾ対応のポータブル音楽プレーヤー。元々録音された音源解像度に可能な限り近い高品質の「PonoMusic」を聞かせること、オリジナルの音楽体験を与えること、その一つのことのために、世界的に有名なオーディオエンジニアによって設計されたという。 

PonoPlayerのファーストエディション、ブラックとイエロー PonoPlayerのファーストエディション、ブラックとイエロー

使用方法は一般的な音楽デバイスと同様。MacかWindowsのPonoMusicアプリで「PonoMusic.com Store」にアクセス、閲覧、検索、購入し、ハイレゾ音源をコンピュータにダウンロードする。PonoPlayerにはUSB経由で音楽やプレイリストを同期する。

PonoPlayerには、2つの出力端子がある。1つは通常のミニステレオ出力で、ヘッドフォンのために特別に設計され、個人的なリスニング用だ。もう1つはステレオミニプラグのアナログ出力で、自宅のオーディオシステム、車、「Sonos Connect」などで聞くように設計されている。 

PonoPlayerの初期のプロトタイプ PonoPlayerの初期のプロトタイプ

「PonoMusic.com Store」は、互換性のためにFLACオーディオフォーマットを使用。PonoPlayerは他のソースからの高解像度の音楽フォーマットも再生することができるが、PonoMusicの解像度は特別だという。

ブラックまたはイエローの「PonoPlayer」を入手するには、300ドル(約3万400円)以上の出資が必要。出荷予定は2014年10月。日本への配送料が15ドル(約1500円)かかる。 

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