3Dプリンタの未来もわかる入門書「3D Printing Handbook」発売
2014/05/01 17:00
オライリー・ジャパンは、3Dプリンタの基本的な情報からデータ作成方法、オンライン出力サービスや個人向け3Dプリンタを使った出力の解説をまとめた書籍「3D Printing Handbook—自己表現のための新しいツールを使う・考える」を4月26日に発売した。
著者はファブ施設「しぶや図工室」を運営するprsmの平本知樹さんと、アッシュ・ペー・フランスでアパレルの広報に携わる傍ら「ものづくり系女子」として活動する神田沙織さん(写真)。
本書は2013年にクラウドファンディングで資金調達して自費出版した「僕らの未来を変えるマシン『3Dプリンタ』知る編/使う編」を大幅に加筆・修正して一冊にまとめた内容で、ファブラボ・ジャパン発起人で慶應義塾大学の田中浩也准教授や情報科学芸術大学院大学の小林茂准教授との対談インタビューも収録されている。
著者の二人によれば単純な技術の参考書だけではなく、3Dプリンティングという技術を通じた未来の在り方を考えるきっかけにしてほしいという思いから、日本のファブ文化を牽引する両名のインタビューを収録したという。
今回の出版の経緯として平本さんは「クラウドファンディングで資金調達して自費出版した当時は、日本語の情報がほとんどなく、3Dプリンタに関する入門書として、さまざまな情報を一冊にまとめる必要性を感じていましたが、一昨年から個人への3Dプリンタの認知度が飛躍的に高まったことで、日本全国で必要としている人に届けたいと思った」と話している。
共著者の神田さんは「勤め先でも、アパレルに関わる人達が今デジタルファブリケーションに興味を持っていることを毎日感じている。3Dプリンタでものづくりをはじめてみたい人だけでなく、3Dプリンタが将来どういったことに活かされるのかに興味のある人にも読んでほしい」と話している。
同書は全国の書店、オンラインストアで発売中。価格は2376円(税込)。