家庭で簡単に使える3Dプリンタ用フィラメント製造器「Strooder」
2014/05/30 18:00
PLAやABSのペレットから3Dプリンタ用フィラメントが作れるフィラメント製造器(押出機)「Strooder」がKickstarterに登場した。フィラメントにかかるコストを約5分の1に抑えられるという。
Strooderは3Dプリンティングの家庭への普及に対するハードルの1つである、フィラメントの価格を大きく下げられる可能性を持った製品だ。ペレットの価格はフィラメントの数分の1以下で、異なる色のペレットを混ぜ合わせて好みの色のフィラメントを作ることもできる。
安全のためペレットの加熱/冷却部分は完全に内部に納められ、内部で融解されたペレットはホッパーを通り必要なフィラメント径に合わせて押し出される仕組みで、ユーザーが熱い部分に触れることはない。フィラメント径の調節はノズルの付け替えをするだけと簡単だ。ノズルは1.75mm、2.85mm、3mmとなっている。一度に1リットルのペレットを処理することができる。
Strooderはタッチディスプレイで操作し、素材によって変わる推奨設定はプリセットされているため、初心者でも簡単だ。もちろん、ハードユーザーは設定を好みに変更することも可能だ。
すでに目標調達額である2万ポンド(約340万円)を達成し、記事執筆時点では2万5千ドルの資金を獲得したため、ペレットがPLAとABSの2種類のうちから選ぶことができるようになる。記事執筆時点では、本体を含むキットは199ユーロより出資できる。