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3Dプリントえさ箱で都会に小鳥を呼び戻すプロジェクト「Printednest」

小鳥のえさ箱を3Dプリントし、都市に小鳥を呼び戻そうというユニークなプロジェクトがヨーロッパを中心に進められている。

「Printed Nest」は、3Dプリントした巣箱やえさ箱を都市に設置し、小鳥を呼び戻そうというプロジェクトだ。チームメンバーであるラヒム・ペトルーシュカ氏は「このプロジェクトの目的は、3Dプリントでさまざまなアイデアや創造性を発揮し、また異なる職業の人々を結びつけることができるということを、市民に見せることだ」と説明している。

えさ箱のデザインは自然界における小鳥の巣の形に基づいた卵型をしている。また止まり木は鹿の角にヒントを得たデザインとなっている。これらの3Dデータは公開されており、Thingiverseなどのダウンロードサイトから誰でもダウンロードしてプリントすることができる。

Printed Nestにはコミュニティがあり、えさ箱をプリントしてコミュニティに登録することで、自分の活動を伝えることもできる。またえさ箱はオンラインツールを利用して色や形状を選択し、メッセージを加えるなどカスタマイズすることが可能だ。3Dプリンタを持っていない場合は、デザインを注文すれば自宅まで郵送してくれるサービスもある。 

Printed Nestチームは、環境に配慮する観点から植物に由来するPLAのフィラメントを使用してプリントすることを奨励している。Printed Nestの活動はチェコで盛んだが、ヨーロッパと北米に広がりつつある。現在7カ国、25都市に38個の巣箱が設置されている。

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