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3Dプリンタ、CNCミル、射出成形機が1つになった「TRiBOT」

3Dプリンタ、CNCミル、射出成形機の3つの機能を持つオールインワンマシン「TRiBOT」がKickstarterに登場した。これを使えば、試作から本格的な製品製造までを1台で行うことが可能になる。

TRiBOTはクリエイターにとって画期的なマシンだと、3Dプリンタ関連のメディアでも注目されている。というのも、これがあれば試作から製品の量産までができるためだ。

製品の製造において、生産能力を高めるためにより生産設備を移行する場合、たいていはコストがかかるものだが、TRiBOTに投資することで、3種類のマシンにコストをかけることなく、試作品の形状確認から量産する製品の製造までをカバーすることができる。TRiBOTは約60kgもの重さの鉄のフレームでできているため、CNCミルに求められる強度、パワー、精度を持っているが、また一方で3Dプリントや射出成形に求める柔軟性も備えているという。

3Dプリンタとしての仕様は、ヘッドの加熱は摂氏400度まで、最高プリント速度は毎秒75mm、使用できる素材はPLA。CNCミルとしては、木材、金属、プラスチックなどが切削でき、射出成形機としては、PLA、ABS、ポリプロピレン、PVDF、PVC、ポリエチレン、PFAが材料として使用できる。射出成形において多くのマシンはプラスチックペレットを用いているが、TRiBOTは3Dプリンタ用のフィラメントを使うことで、かなりきれいな成形ができるようになるという。 

記事執筆時点で目標資金額3万ドル(約325万円)のうち1万4000ドルが集まっている。TRiBOTのフルセットの価格は4995ドル(約54万円)から、出荷は2015年6月を予定している。ただし、配送は米国内に限られている。

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