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海を漂流するプラゴミを太陽熱3Dプリンタでイスに変えるプロジェクト

深刻な海のプラスチックゴミ汚染に対し、日英混成チームのStudio Swineは、その漂流するゴミを溶かしてイスに変えるという活動で、この問題を訴えかけている。

排出されたプラスチックゴミがリサイクルされる割合はわずか5%しかない。そして投棄されたプラスチックが自然の中で分解されるには500~1000年もの年月を要する。1年あたり100万羽の海鳥と10万頭の海生ほ乳類がこれらのプラスチックゴミによって死んでいるという。これが海のプラスチック汚染の現状だ。

この問題に立ち上がったStudio Swineはロンドンを拠点とし、解決策ではなく問題を提起するプロジェクトをKickstarterで立ち上げた。それは、海で回収したプラスチックゴミを溶かし、3Dプリンタでイスを作製するという内容だ。プロジェクトは英国コーンウォールの海岸から始まった。それ以来プリンタを改良し、今では船上でプラスチックゴミを回収しながらイスを作ることが可能になった。3Dプリンタといっても素朴なものであり、細かいものが作れるわけではないが、その代わり電気を使用せず、陸でも船の上でも使えるという利点がある。

Kickstarterによって集められた資金は3Dプリンタの製造代、ビーチの清掃、旅費などに使用されるが、中でも船に乗り込むための資金が必要なため、特に助けが必要であるという。資金調達は6500ポンド(約115万円)の目標を達成し、現在6600ポンドを過ぎたところだ。5ポンドから支援できる。 

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