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青色LEDで樹脂を硬化させる3Dプリントペン「Polyes Q1」

光硬化樹脂と青色LEDを使う3Dプリントペン「Polyes Q1」がKickstarterで資金調達を開始した。紫外線を使わないため子どもが使っても安全性が高いという。

Polyes Q1はペン先からゲル状の光硬化樹脂を押し出し、青色LEDの光で硬化させる仕組み。従来のPLAまたはABS樹脂を使用するFFF(熱溶融積層)方式3Dプリントペンの持つ、臭いや熱の問題の解決を図った。また、以前紹介した光硬化3Dプリントペン「CreoPop」 (資金調達済み)が紫外線LEDを使っているのに対して、青色LEDのため目への影響を最小限に抑えられる。さらに傾きセンサーを内蔵しており、光源からの光が直接目に入るのを防ぎ、子供でも安全に利用できるような工夫がなされている。

Polyes Q1で利用できるインクはダークイエロー、レッドブラウン、グリーンの3色で、他の色は現在開発中だ。なお、デザイナー向けには、さまざまな色のインクの出力ができる紫外線LEDタイプも用意している。 。

CreoPopと比較して、価格はPolyes Q1の方が若干安い(CreoPopは本体1本とインク5色で79ドル+日本への送料15ドルでクラウドファンディングを実施)。一方、2013年にキックスターターに登場して3Dプリントペンの先駆けとなった「3Doodler」と比べると、デザインは似ているものの、Polyes Q1の方がボディカラーのバリエーションが7色と豊富な点、コードレスになったという点で洗練された印象を受ける。

Polyes Q1の資金は来年の2月4日まで募集している。記事執筆時点では、UVライト使用モデルであれば、69ドル(約8300円)で、Polyes Q1本体1本とインク3色のセットを購入できる。LEDライト使用モデルを希望する場合は、同内容のセットを通常出荷分として79ドル(約9500円)で購入することになる。出荷はどちらも2015年の3月の予定だ。

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