新しいものづくりがわかるメディア

RSS


Cerevoとパナソニック、音声認識デバイス「Listnr」を共同開発

Cerevoとパナソニックは、音声をマイクで拾ってクラウドサーバに送り、解析して本体のLEDを光らせたり、スマート家電を操作できたりするデバイス「Listnr(リスナー)」を共同で開発し、Kickstarterを通じて資金調達を開始した。

Listnrは、パナソニックの研究開発部門が開発した音声認識エンジンを使った家電製品を製品化するため、Cerevoと共同で2014年夏頃から開発していたもので、さらに植物や自然をモチーフにしたコミュニケーションプロダクトのデザインを手がける江原理恵氏の協力を得て完成した。Listnrは音を聞くことに特化したデバイスで、人間の耳を拡張することで、「もっといろいろなものとコミュニケーションしていきたい」という思いが込められているという。Listnrの開発と生産はそのためのスタートアップ会社として設立された株式会社Interphenomが行う。

Listnrは本体サイズ112×68×68mm、重さ100g前後と小型の本体に、マイクとLEDを登載し、Wi-Fiを通じてインターネットに接続する。マイクに入る周囲の音声はクラウドサーバに自動的にアップロードし、サーバー上の音声認識エンジンで解析を行って、特定の音声を認識すると、本体のLEDが光ることで通知するほか、Androidスマートフォンアプリに通知したり、スマート家電の操作をしたりできる。

当初提供するのは、乳児の声による感情通知機能、指を鳴らす音による「Philips hue」(スマートフォンで制御できるLED電球)操作機能の2つ。APIは公開し、Listnr対応サービスやアプリを開発者が自由に開発できる。

Kickstarterのプロジェクトでは、3月8日まで目標5万ドル(約590万円)として資金を募集している。99ドル(約1万1800円)出資するとオリジナルカラーのListnrおよびACアダプタ、アプリ、マニュアル類が入手できる。出荷は2015年8月の予定。 

関連情報

おすすめ記事

 

コメント

ニュース

編集部のおすすめ

連載・シリーズ

注目のキーワード

もっと見る