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MatterLab、麻やタグアを配合した生分解性フィラメントを開発中

米MatterLabは、FFF(熱融解積層)方式3Dプリンタ向けに、完全に生物分解可能なフィラメント2種を開発中だ。PLA樹脂をベースに、それぞれ麻やタグアを配合したものだ。配合の割合はPLA樹脂が20%、麻の繊維またはタグアの粉末が80%だという。

麻は最も古くからある重要な繊維と油料種子植物の一つで、産業用としては、麻薬成分が生成されないよう改良された品種が用いられる。また、タグアは南米アマゾンに自生する「アメリカゾウゲヤシ」の種子で、完熟した種子の中が象牙によく似た乳白色で硬いことから、象牙やプラスチックに代わるエコ素材として注目されている。

MatterLabはニューヨーク州のブルックリンにあるクリエイティブスタジオで、3Dプリント技術や素材の開発とともに、さまざまな創作活動を行っている。現在のところ、どちらのフィラメントも開発中で製品化時期や価格など詳細は不明だが、他のプラスチックフィラメントよりも低価格で、環境に優しいものになりそうだ。

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