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Raspberry Piの4分の1でWi-Fi機能。小型ボード「Onion Omega」

IoT(Internet of Things:モノのインターネット)機器の開発に役立ちそうなArduino互換のシステムボード「Onion Omega」のプロジェクトがKickstarterで始まった。

開発元は米国マサチューセッツ州ボストンを拠点とするOnion。Raspberry Piの4分の1ほどの大きさの基板にWi-Fiを備え、さまざまな機器に無線通信機能を組み込める。チップはAtheros AR9331 400MHzで、OSとしてLinuxを走らせることができる。

同社はまた、Onion Omegaと組み合わせて使用することを想定した基本ボード「The Dock」も用意。同ボードはUSBポート、電源、RGB LEDを備えている。また、Onion Omegaと手持ちのArduino用シールドを連係させたいユーザー向けには、「The Arduino Shield Dock」も提供する。さらに、The Dock用のエクスパンションモジュールとして、「Ethernet Expansion」「Relay Expansion」「OLED Expansion」をラインアップ。これらのモジュールをThe Dockにスタックして利用できる。

The Dock The Dock
The Arduino Shield Dock The Arduino Shield Dock

Onion Omegaはハード・ソフト共にオープンソース。将来的には、基板の設計、部品表やOSのソースコード(Linuxベース)が公開される予定。「Onion Omegaを自由にカスタマイズしてもらいたい」という開発者の願いが込められているという。

Onion Omegaは5月5日までKickstarterでクラウドファンディング中。記事執筆時点では目標資金額1万5000ドル(約180万円)はすでにクリアし、2万7000ドル以上の資金が集まっている。Onion OmegaとDockの基本セットは25ドル(約3000円)、IoT対応の機器を組み立てられるキットは、カメラ用キットは99ドル(約1万2000円)、プリンタ用キットは109ドル(約1万3000円)で入手できる。日本への発送も可能で、納期は2015年8月(組み立てキットは10月)の予定だ。 

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