世界初、視線を追跡する機能がついたVRヘッドセット「FOVE」
2015/05/22 17:00
VRヘッドマウントディスプレイに視線を追跡する機能を付けた初の製品「FOVE」のプロジェクトがKickstarterで始まった。赤外線を使ってユーザーが画面のどこを見ているか検知する仕組みだ。開発者の一人である小島由香氏は、ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)でゲーム開発に携わっていた経験を持つ。
FOVEには実にさまざまな用途が考えられる。エンターテインメント用としては、VR(バーチャルリアリティ)空間やゲーム内において、視線を使ってシューティングの照準合わせをしたり、キャラクターとアイコンタクトしてコミュニケーションしたりできる。さらに、医療用としては、四肢に障害のある人々の入力補助デバイスとして、タイピングはもちろん、ピアノを演奏したりロボットを操縦したりすることさえも可能になるという。
FOVEの仕様は、ディスプレイサイズが5.8インチ、解像度はWQHD(2560×1440)、視野角110度以上、フレームレートは90fps、重さは400gの予定だ。PCとはUSB(3.0)やDisplayPortで接続する。
FOVEは7月4日までKickstarterでクラウドファンディング中。記事執筆時点で、目標額の25万ドル(約3000万円)に対して、24万ドル(2900万円)超を集めている。記事執筆時点では、375ドル(約4万5000円)でFOVEを1台入手できる(本体カラーはプロジェクト終了後にホワイトまたはブラックのどちらかを選べる)。日本への発送も可能で、納期は2016年の5月の予定だ。