ストラタシス、生徒/学生向け無償3Dプリンティング教育カリキュラム発表
2015/05/27 17:00
ストラタシス・ジャパンは、中学や高校の生徒、および高等教育機関の教員に向けた、無償の3Dプリンティング教育カリキュラムを発表した。2014年12月に米Stratasysが英語版を発表し、米国やシンガポールなどの教育機関で導入されているものの日本語版だ。
このカリキュラムにより生徒/学生は3Dプリンティングの「設計から製造まで」の基本的な知識と実技ノウハウを14週間で習得できる。内容は、製造業の数世紀にわたる進化の歴史的要因や転換点に関する知識、さまざまな産業で使用される新旧の3Dプリンティング応用製品の理解、主要な3Dプリンティング技術の特性と制約の理解、実際のシナリオの評価と3Dプリンティング技術の推奨使用法、時間とコストを節約するための3Dプリンティング技術の利用機会の特定、スタートアップ企業やサプライチェーンに与える影響を含めた3Dプリンティングが与える経済的な影響、組立て作業を必要としない可動部品を備えたオブジェクトのデザインおよび3Dプリンティングなどの知識や技術。カリキュラムガイド、説明用プレゼンテーション、3Dモデリング用資料、評価ツール(中間/期末試験)も含まれている。このプログラムは7月1日以降、ストラタシスのWebサイトから無償で入手できる予定(登録が必要)。
日本語版の提供開始を受けて、日本大学芸術学部デザイン学科は2015年9月からこのカリキュラムを導入することを決めた。
ストラタシスでは、「動くものを作る(Something That Moves Something)」コンセプトに基づいて、2種類の上級レベルのカリキュラムを開発中で、形状記憶素材や複数の素材を用いる手法、ロボット工学への展開などの内容を含む予定という。