ミマキエンジニアリング、フルカラーUV硬化方式3Dプリンタを使ったフルカラープリントサービス開始
2015/09/16 17:30
業務用インクジェットプリンタやカッティングプロッタ事業を展開するミマキエンジニアリングは、4色のUV硬化インクを使用するフルカラー3Dプリンタを開発し、このプリンタを使った3Dプリントサービスを子会社のグラフィッククリエーションが開始した。
ミマキエンジニアリングが開発したフルカラー3Dプリンタは、インクジェットプリンタの開発製造で培った技術を使い、高発色で鮮やか、高精細なフルカラー造型を実現した。カラーマネージメントに使われるICCプロファイルに対応し、1000万色以上の優れた色表現が可能。また、積層ピッチが細かく積層痕の少ない滑らかな造型ができる。クリアインクを使用することで、透明表現が可能となり、カラーインクと組み合わせて内部構造を可視化したモデルの造型が可能という。プリンタ自体も2016年秋に予定している。価格は未定。
フルカラー3Dプリントとして一般的な石膏粉末によるものと比較すると、色数が豊富なこと、発色が鮮やかなこと、文字や線をシャープに表現できること、肉厚の薄い造型も可能なことなどの利点がある。
グラフィッククリエーションが開始したフルカラープリントサービスは、この3Dプリンタの試作機を使ったもので、最大造型サイズは290×190×149mm(最小は10×10×10mm)。料金は3辺を合計した長さによって異なるが、最小の30mmで1万8000円(税別、データ処理費、サポート材除去費用は含まれるが、梱包費や輸送費は含まない。以下同)、151~200mmで9万1000円、301~350mmで32万円などとなっている。