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H2L、「触感型ゲームコントローラ UnlimitedHand」をKickstarterで資金調達開始

東京大学発のベンチャー企業H2Lは、腕に巻くだけで直感的にゲームを操作でき、ゲーム内の触感を得られる技術を搭載した「触感型ゲームコントローラ UnlimitedHand」について、Kickstarterで資金調達を開始した。既に目標2万ドル(約240万円)の2倍を超える4万1900ドル(約500万円)以上を集めている。

H2Lは2012年3月に岩崎健一郎氏と玉城絵美氏が設立したベンチャーで、腕の筋肉に電気刺激を加えることでコンピュータから人間の腕の動きを制御する「PossessedHand」の開発で知られる。

今回発表したUnlimitedHandは、ユーザーの手の動きを、内蔵したモーションセンサ(3軸ジャイロスコープ+3軸加速度センサ)と筋変位センサで読み取ってBluetooth経由でゲーム機に送るゲームコントローラとしての機能に加えて、バイブレーションと電気的刺激によって指の動きをコントロールすることでゲーム側からの触感をユーザーにフィードバックすることが特徴だ。 

従来のゲームコントローラはボタンを押すタイプが主流で、VR(バーチャルリアリティ:仮想現実)やAR(アーギュメンテッドリアリティ:拡張現実)において、直感的な操作ができない問題があった。

UnlimitedHandは腕に巻くだけでユーザーの手指とゲーム内のキャラクタの手指を連動させ、擬似的な触感を得ることができる。これによって、ユーザーはゲーム内のキャラクタをなでたり、銃の反動を感じたりといった、これまでにないユーザー体験を提供できるとしている。

H2Lでは、ゲーム関連企業や開発者、ゲームユーザーに向けてUnlimitedHandを提供し、今後VRやARのコンテンツやゲームタイトルとの連携などに発展させていく計画だ。

UnlimitedHandはKickstarterで11月21日まで資金調達中。現在、212ドル(約2万5500円)でUnlimitedHandを1セット(本体、メンバーステッカー、開発用ID、Arduino向けライブラリ、Unity用プラグイン)を手に入れることができる。出荷予定は2016年3月だ。 

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