3D Hubs 3Dプリンタトレンド12月版、トップ5社のシェアが縮小傾向
2015/12/11 16:00
3Dプリンタ共有ネットワークサービス「3D Hubs」に登録された3Dプリンタをもとにした調査レポート(12月版)が発表された。登録プリンタは2万4500台超で前回(2015年11月版)から1200台増。プリンタモデル別シェアのランキングでは「Ultimaker 2」が9カ月連続1位となった。
3D Hubsの3Dプリンタネットワークに参加するプリンタのメーカー(ブランド)別シェアは、RepRapが全体の15.5%(11月比0.2ポイント 減)を占めて1位。2位はMakerBotで12.4%(同0.4ポイント減)。3位はUltimakerが12.1%(同±0)、4位の3D Systemsが5.6%(同0.1ポイント減)、5位のStratasysが4.4%(同0.1ポイント減)となっている。1~5位までの順位は8月から変わっていないが、5ブランドの占める割合は全体としてやや減少傾向。また、6位以下では、6位にFlashForgeが3.9%(同0.1ポイント増)、7位にPrinterbotが3.5%(同0.1ポイント減)、8位にFormlabsが3.2%(同±0)と僅差で続いている。
3Dプリンタモデル別では、「Ultimaker 2」が8.0%(11月比±0)で9カ月連続1位。2位は「Prusa i3」が7.6%(同0.1ポイント増)、3位「Replicator 2」が5.6%(同0.2ポイント減)。4位「Replicator 2x」は3.3%(同±0)、5位「Ultimaker 1」2.8%(同0.1ポイント減)となった。6位は「Zortrax M200」が2.7%(同0.1ポイント増)、7位「RepRap」が2.6%(同±0)、8位「Form1+」2.6%(同0.1ポイント減)、9位「FrashForge Creator Pro」1.9%(同±0)、10位「Printrbot Simple Metal」1.7%(同±0)となり、「Form1+」が順位を2位落としたが、差はわずかだ。
また、3D Hubsの「2016 3D Printer Guide」発売に合わせて、同サービスに登録された3Dプリンタのオーナーを対象とした調査結果も報告されている。
同調査によると「もっとも手に入れたいプリンタ」では、2015年9月に発売された「Form 2」が2位以下を大きく引き離して1位に躍り出た。2位は「Ultimaker 2」、3位は「Ultimaker 2 Extended」。
また「同じメーカーから再度買おうと思うか」という問いでは、Formlabs製品のオーナーが54.3%で1位、以下、Lulzbotが48.8%、CELが45.5%となっている。
3D Hubsはオランダに本拠を持つ3Dプリンタ共有サービスで、所有者が自分の3Dプリンタを登録し、ユーザーは3D Hubsのサービス経由で、最寄りの3Dプリンタから出力できる。記事執筆時点の3Dプリンタ登録数は2万5187台、150カ国に広がっている。