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XYZプリンティング、日本未発売の3Dプリンタ新製品やロボットを展示

XYZプリンティングジャパンは1月27日から29日まで開催された「3D Printing 2016」で、FFF(熱溶融積層)方式3Dプリンタ「ダヴィンチ1.0 Pro」と、人型ロボットキット「XYZrobot Bolide」を出展した。いずれも日本未発売だが今春の発売を目指している。

photo ダヴィンチ1.0Proの内部エクストルーダー部分には、現在開発中のレーザー彫刻モジュールが後から取り付けられるようになっている

サードパーティーのフィラメントに対応し、より細かな設定が可能になった「ダヴィンチ1.0 Pro」

「ダヴィンチ1.0 Pro」は最大造形サイズ200×200×200mm、最小積層ピッチ100μm、ABS/PLAフィラメントに対応。Wi-Fi機能と従来機種「ダヴィンチ1.1 Plus」の基本性能に加え、同社としては初めて他社製フィラメントでの造形が可能になったほか、プリントベッドがステンレス製に変更された。

またソフトウェアも「ダヴィンチ1.0 Pro」専用のソフトウェアを使用することで、積層ピッチを0.05mm刻みで調整可能になり、サポートの設定もより細かく対応できるようになった。

担当者によれば、発売は今春になる見込み。価格は10万円前後を予定している。

Arduino互換ボードを採用したXYZrobotはSTEM教育を意識

photo 2足歩行と多脚歩行の2タイプに対応している「XYZrobot Bolide」

過去にもイベント等で展示され、既に米国では発売している「XYZrobot Bolide」は、ロボット本体キットと専用のコントローラー、赤外線センサ、ジャイロセンサが同梱される。

ロボットを自分で組み立てることで構造を学べるほか、Arduino互換ボードを搭載しており、ユーザーがロボットを制御するためのプログラムを開発できる機能も備わっている。また、外装を3Dプリントしたパーツに交換するといったカスタマイズも可能だ。

同社では「XYZrobot Bolide」をSTEM教育用キットと位置付けており、機械の構造やプログラミング、3Dモデリングを遊びながら学べることを目的としている。

こちらも発売は春ごろ。価格は10万円前後を予定している。

産業用プリンタも発表。今年後半には発売か

またアメリカで1月に開催された家電見本市「CES」で発表された産業用3Dプリンタも、今年後半の発売を目指していることが担当者への取材の中で明らかになった。

スペックは発表されていないが、光硬化樹脂を採用したインクジェットタイプや、粉末を用いたバインダージェットタイプのカラー3Dプリンタで、今年後半での発売を目指している。

粉末を用いたバインダージェットタイプのカラー3Dプリンタ「3PP0A」(米XYZプリンティングのプレスリリースより) 粉末を用いたバインダージェットタイプのカラー3Dプリンタ「3PP0A」(米XYZプリンティングのプレスリリースより)
光硬化樹脂を採用したインクジェットタイプの3Dプリンタ「3D JET」(米XYZプリンティングのプレスリリースより)

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