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リコー、オムロン、SMBCVCが技術系ベンチャー向け「テックアクセルファンド」を設立

リコー、オムロン、およびSMBCベンチャーキャピタル(以下、SMBCVC)の3社が、産業革新機構と三井住友銀行からLP(有限責任組合)出資を受けて、テクノロジー系ベンチャーファンド「テックアクセル1号投資事業有限責任組合」(以下、テックアクセルファンド)を設立する。

政府の成長戦略の一つとして「産業の新陳代謝の促進」が掲げられる中、大企業がその保有するリソースを活かして、シード・アーリーステージのテクノロジー系ベンチャー企業と連携し育成する仕組みが求められている。しかし事業シナジーの見極めにくさや、リスクの高さのため具体的な案件に結びついていない。

そのような状況を踏まえ、リコーとオムロンは、テクノロジー系ベンチャー企業に対して複数の事業会社のリソースをワンストップで提供できる技術事業化プラットフォームの創出を目指して、ベンチャー企業支援で実績のあるSMBCVCとともに今回のファンド設立に至ったという。

テックアクセルファンドは、リコー、オムロン、SMBCVCの3社で新たに設立した「合同会社テックアクセルベンチャーズ」が運営する。リコーとオムロンの新規事業開発部門が主体となって、研究/開発部門、生産部門が連携する事業会社の垣根を越えた取組みを実践。技術シーズの事業化に向けたオープンイノベーション型支援を実施する。

今後も取り組みに賛同する事業会社を出資者として募り、ベンチャー企業支援の質と幅を強化する見通しだ。また、三井住友銀行の金融ソリューションノウハウやネットワーク活用、産業革新機構の産学官ネットワーク活用などで多面的に支援する。

ファンドの規模は50億円で、今後追加募集する見通しだ。2016年3月1日に設立を予定している。投資対象は、産業構造の変革につながるイノベーション領域。主としてIoT、ビッグデータ、エレクトロニクス、情報通信およびテクロノジーをベースとしたベンチャー企業だ。

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