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小型軽量で低価格なLiDAR「sweep」——ロボットやドローンの自律移動を可能に

ロボットやドローンに搭載できるほど小型で軽量なレーザーライダー(LiDAR)「sweep」がKickstarterに登場した。一般消費者でも入手可能な価格設定が同製品の特徴の1つ。開発元の米Scanseによると、sweepと同性能の他社製LiDARは、1000ドル(約11万円)を下らないという。

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sweepは、全方位40mまでの3次元リアルタイム測定が可能。部屋の寸法の測定、特定エリアへの侵入者の検出、動く人の追跡などに使用できる。

他にも発想次第で用途が広がるという。例えば、自律的に障害物を避けて移動するロボットやドローンの開発に利用できる。実際、米国のベンチャー企業Dispatch RoboticsはLiDARを用いて、自律走行する配達ロボットを開発している。

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仕様はサイズが65×50.9mm、重量が120g、サンプリング周波数が500/秒、回転数が2~10Hz、ノイズレベルが7dB、電源が5V DC、消費電力が最大300mA。充電にはUSBケーブルを使用する。

なお開発元は、sweepが測定したデータを可視化するソフトウェア「Scanse Visualizer」のほか、ROS(Robot Operating System)やSDK(ソフトウェア開発キット)を用意。SDKは、Python、Javascript、C/C++に対応している。

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sweepは2016年4月12日までクラウドファンディングを実施。3月8日時点では、目標額の23万ドル(約2600万円)に対して、約5万9000ドル(約670万円)を集めている。

早期割引適用価格は239ドル(約2万7000円)。出荷は2016年11月の予定で、日本への送料は30ドル(約3400円)だ。

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