ファブ施設で地域の課題を解決——高知県佐川町に「さかわ発明ラボ」オープン
2016/06/01 15:00
高知県佐川町に、木材、植物、農作物といった地域資源をもとにデジタル機器を活用して地域の課題を解決するファブ施設「さかわ発明ラボ」がオープンした。
さかわ発明ラボは、地域の生活をより豊かにし、地域の課題を解決する新たな商品、サービス、仕組みを発明するプロジェクトを、佐川町民が中心となり、町外有識者、移住者、訪問者とともに実施する取り組みだ。
実施中のプロジェクトには「Write More:かくを楽しむボード」の開発/試験販売、地元の小学6年生が世界で一つだけの動物ロボットをつくる教育プログラム「さかわロボット動物園」の開講などがある。
利用できる設備は、レーザーカッター、3Dプリンタ、UVプリンタ、デジタルミシン、カッティングマシン、切削加工機、大型の木材加工機などだ。
6月4~5日には、大型の木材加工機械ShopBot(ショップボット)を使い、「みんなが集まりたくなるベンチ」を作るワークショップの開催を予定している。
佐川町は、2015年より住民参加で地域の未来ビジョンとその実現のための行動計画をつくる「みんなでつくる総合計画」プロジェクトを推進してきた。同事業は内閣府選定の地方創生先行事例に選定されており、地方創生の新たな成功モデルを目指すとしている。