ものづくりAIフレームワークは、同社のAI技術「Human Centric AI Zinrai（ジンライ）」を実装し、学習データベースやAI処理エンジン、認証サーバなどで構成するAI活用基盤だ。

同フレームワークにより、製品や業務プロセスごとに利用シーンに応じた異なる学習データベースを個々に構築できる。データベースは、使えば使うほど予測精度が向上する世代管理機能を持ち、ユーザー認証、通信の暗号化による強固なセキュリティ機能で保護している。標準的なWebAPI群を備え、既存システムへの組み込みも容易だ。

同フレームワークを使用して提供する「ものづくり現場でAIを活用するためのコンサルティングサービス」は、設計および生産現場における各種製品や業務プロセスごとに学習データベースを構築。顧客のニーズや製品特性にあわせて、収集するデータの選別や予測精度向上のためのデータチューニングなどを実施しながら、ものづくり現場へのAIの導入を支援する。

同社では、ものづくりAI活用例として、新製品の部品数や基板サイズなどの特徴を入力するだけで、学習データベースから必要なプリント基板の層数を予測して工程を短縮する「プリント基板の設計支援」や、AIを活用した高速かつ高精度な「3Dモデルの類似部品検索」、生産ラインのカメラによる画像認識での「画像認識プログラムの自動生成」を挙げている。

コンサルティングサービスの価格は個別見積りによる。同社では2018年度末までに売上15億円を目指すとしている。