FFF方式の積層痕が消せる!——3Dプリンタ用フィラメント「ポリスムース」と「ポリッシャー」
2016/08/09 11:00
滑らかでつるつるの表面を持つ立体物を造形できるFFF方式3Dプリンタ用フィラメント「ポリスムース」と専用研磨機「ポリッシャー」のプロジェクトがMakuakeに登場した。
ポリスムースは、一般的なアルコールに対して溶解性のあるポリビニルブチラール(PVB)をベースとしており、ポリスムースを使った3D造形物の表面に、イソプロピルアルコールまたはエタノールを噴霧することで滑らかな表面に仕上がる。
ポリッシャーの内部には圧電アクチュエータ付き噴霧装置があり、アルコールを10μm以下のエアロゾルとして噴霧する。これにより、微細な凹凸である積層痕だけを除去し、造形物の寸法を変化させたり、残すべき表面パターンを消したりすることはないという。
ポリスムースのプリント性はPLAに近く、機械的性質も良好だ。主な仕様は以下の通り:
- ノズル温度:190~210℃
- 造形テーブルの加熱:不要、あるいは60~70℃に加熱
- 引張強度:40~45 MPa
- 軟化温度:約70℃
フィラメント色はホワイト、ブラック、グレー、ブルー、レッド、ティール(青緑)、直径は1.75/2.85mmから選べる。また、一般販売時にはクリア(無色透明)も用意する予定とのことだ。
開発元はPolymakerで、Kickstarterで約4600万円の資金調達に成功している。同社製品の販売とサポートを担うクロスリンク&リサーチが、今回Makuake限定で先行販売する。一般販売予定価格はポリッシャーが3万4980円、ポリスムース(750g巻)が5400円(いずれも税込)。今ならポリッシャーとポリスムース1本のセットが、38%オフの2万5000円で入手可能だ。