日常に溶接を——気軽に使える家庭用半自動溶接機 「sparky」
2016/09/01 13:30
DIY FACTORYは、小型溶接機メーカーであるスター電器と共同で、半自動溶接機「sparky(スパーキー)」を開発した。
sparkyは、溶接加工を一般家庭でも楽しんでもらえるように、というコンセプトの元開発されている。半自動式を採用しており、100Vのコンセントに電源ケーブルを挿し、溶接対象物にアースグリップをはさんで、溶接ワイヤの送出速度を調整するだけで溶接できる。
同社が開催するワークショップでは女性の参加者が大半ということもあり、アースグリップに開閉が容易なプレス製を採用し、デザイン面においても60年代アメリカ風のレトロなデザインを採用するなど、女性ユーザーを意識し、生活シーンに溶け込むような工夫が図られている。
sparkyは、溶接にシールドガスを使わないノンガスタイプ。軟鋼とステンレス用に以下のノンガス専用ワイヤが用意されている:
- PF-01(軟鋼用ワイヤ径0.8mm×0.8kg)
- PF-12(ステンレス用ワイヤ径0.8mm×0.45kg)
本体サイズは211×330×235㎜、重量は11.3kg。電源ケーブル長は3mで、同クラスの溶接機よりも1m長いのが特徴だ。自宅のガレージや庭など、コンセントまでの距離が遠い場所でも使用できる。
入力電圧はAC100V±15V、定格使用率は20%。溶接電流の設定が出来ないが、家庭用コンセントに接続する場合は15Aを超えないよう、ワイヤ速度を調整する必要がある。
本体カラーはライトブルー、ホワイト、レッド、オレンジの4色から選択可能だ。価格はどのカラーでも5万6800円(税込)。同社サイトから購入すれば送料無料になる。
どのカラーにも、スターターキットとして本体の他に手持ち遮光面、練習用鋼材(厚さ3.0mm×6枚)、デニムエプロン、軟鋼用溶接ワイヤ(径0.8mm×1巻)、スラグ除去用チッピングハンマー、溶接材料保持用磁石、革手袋などが付属する。
現在は同社サイトにて予約受付中で、発売は9月26日の予定だ(ホワイトのみ10月25日から発売予定)。