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低価格でオープンソースなFFF方式3Dプリンタ「Pingo」

機能を絞ることで、同等モデルより廉価ながら高精細なプリントが可能な3Dプリンタ「Pingo」がKickstarterに登場した。造形サイズは200×200×200mmで、399ドルで販売予定だ。

Pingoは、軽量化と印刷速度の向上を狙って、プリントヘッドにモータを持たないボーデンタイプの押出器を採用する。押出器をX軸の端に位置するように取り付けることで、フィラメントのフィードが安定するとしている。ホットエンドにはE3D Lite6を採用し、Kysanエレクトロニクスのステッピングモータ(トルク5.5kgcm)を使っている。

Pingoのもうひとつの特徴は、Z軸の加工精度だ。開発元によると、Z軸のリードスクリューとカプラをCNCレベルの精密加工とし、Z軸方向の正確でスムーズな動きを実現することで、高精細な出力が得られるという。

本体基部はカーボンファイバーフィラメントで3Dプリントされ、美しいマットブラックの表面仕上げと高い剛性を備えるという。また、SDカードに対応しており、デザインデータをPCからSDカードに転送することで、スタンドアローンでの印刷が可能だ。

プリント温度は最大245℃で、PLA、PHA、PETG、TPU、TPEなど市販の汎用フィラメントに対応する。ただしヒートベッドはないので、ABSなどは不適だ。

Pingoは組み立て式だが、ハンダ付けなどは不要で、1~2時間で完成できるという。サンプルフィラメント(PLA)、ベッド用グルースティック、プリント取り外し用ツールなどが付属する。また、本体のデザインデータは、オープンソースとしてGitHubで公開しており、自由にカスタマイズが可能だ。

Pingoは10月11日までクラウドファンディングを実施。9月13日時点で、目標額の2万ドル(約203万円)に対して、約4800ドル(約48万8000円)以上を集めている。

Pingoの希望小売価格は399ドル(約4万500円)で、出荷開始は12月の見込み。日本への送料は84ドル(約8530円)だ。

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