3次元で考えよう——小中高生向け3Dプリンタ教育支援ソフト「作ってみよう!」
2016/09/28 11:30
アイティオーエスは、「3次元の頭を作る」ことを目的とした小中高生向けの3Dプリンタ教育支援ソフト「作ってみよう!」を発売する。
同社によれば、ものづくり教育の一環として、2016年から3Dプリンタが中学校の技術の教科書に掲載されるなど、教育現場で3Dプリンタへの関心が高まっている。しかし、立体的なものの考え方や、3Dプリンタで作図/出力する方法をどのように教えるかが課題となっているという。
作ってみよう!は、まず問題形式で出題されるモデル作りにチェレンジし、次に作成したモデルの採点、最後にモデルをSTLファイルに出力/プリントするという3ステップで進められる。
作ってみよう!の特徴として、マウスなどで絵を書かせるのではなく、座標で形や位置を指定させることだ。これにより、数値で立体物を表すための座標のトレーニングができる。次に、簡単な問題から取り組み、徐々に難しい問題にステップアップすることで個人に合わせてレベルを高められ、また、課題を採点することでゲーム感覚で楽しめる。そして、最終的に自分がパソコン上で作ったモデルが実際に立体物として3Dプリンタで出力できる体験は、学習者の大きなモチベーションになるとしている。
工作でコマなどをデザイン/制作するだけでなく、2次元の展開図から立体図形の関連性を学ぶ算数の授業や、ECOバッグや洋服のオリジナルボタン作りを取り入れた技術家庭の授業など、様々な科目に活用できそうだ。