DDR4規格対応のIntel Apollo Lakeを採用したマイコンボード「UP Squared」
2016/11/04 14:00
多数の入出力インターフェースを備えたDDR4規格対応マイコンボード「UP Squared」がKickstarterに登場した。ロボットへの組み込みや、HDMI端子を利用したデュアルディスプレイへの画面出力、車内でのネットワーク利用やタッチスクリーン、ホームデバイスの操作など、さまざまな用途に活用できる。
UP SquaredはRaspberry Pi 2ベースのマイコンボード。DDR4規格に対応したIntel Apollo LakeをSoCとして採用することで、同じくDDR4規格に対応したCPU「Pentium N4200」(クアッドコア)、あるいは「Celeron N3350」(デュアルコア)を搭載した。
ベースクロックは両CPUとも1.1GHz。クロック周波数はPentium N4200が2.5GHzで、Celeron N3350が2.4GHzとなる。両CPUとも消費電力が低く、シナリオ設計電力(SDP)が4Wで、熱設計電力(TDP)が6Wだ。
また、FPGAとCPLD双方の特性を備えたMAX 10 FPGAを実装。入出力インターフェースとしては、Raspberry Piにあらかじめ搭載されているGPIOピン(40ピン)に加え、USB2.0×2、USB 3.0×4、SATA3.0×1、HDMI端子×2、ギガビットEthernet LANポート×2、PCIe 2.0×1などを備える。
本体寸法は85.6×90mm。ネットワークアダプタを増設すれば、Wi-FiやBLEのほか、3Gや4Gといった携帯電話の通信規格も利用できる。
UP Squaredは12月31日までクラウドファンディングを実施。11月4日時点では、目標額1万ユーロ(約114万円)に対して、6万5000ユーロ(約741万円)以上の資金を集めている。
UP Squaredの販売価格は、Pentium N4200搭載ボードが169ユーロ(約1万9000円)で、Celeron N3350搭載ボードが89ユーロ(約1万円)。いずれも出荷は2017年4月の予定で、日本への送料は26ユーロ(約3000円)だ。