レーザーカッターにもCNCミルにもなる——3Dプリンタ複合機「Optimus」
2017/02/15 14:30
3Dプリンタ/レーザーカッター/CNCミルとして使えるハイブリッド加工機「Optimus」がIndiegogoに登場した。
Optimusは、デルタ型3DプリンタからXYテーブル型レーザーカッター/CNCミルに変形する複合加工機だ。垂直方向に造形エリアが広くできるデルタ型のメリットと、水平方向に加工エリアが広くできるXY型テーブルのメリットとを両立させたのが最大の特徴だ。
一般的な3Dプリンタは、CNC加工機に必要とされるほどの高いボディ剛性は備えていない。Optimusはボディにアルミニウムを採用することで耐久性を高め、振動を抑えている。また主要部品であるスチールロッド径を12mmに、タイミングベルト幅を10mmとすることで強度を高め、CNC加工機としても十分な強度を確保しているという。
モジュールの組立て/分解を500回以上繰り返すテストでも、パフォーマンスに劣化がなかったという。自動キャリブレーション機能を備えているため組立て後には調整は不要で、変形作業は10分程度で完成するという。
マシンの操作はタッチパネルで行うが、Wi-Fi接続に対応しており、Androidアプリからでも操作できる。アプリを利用すれば、例えばデザインをアプリで撮影してgコードに変換/送信し、レーザー刻印するような使い方ができる。
デルタ型FFF方式3Dプリンタとしての本体サイズは390×350×650mm、プリントサイズは最大φ240×300mm、積層ピッチは50~300μm。使用可能なフィラメントは径1.75mmのPLA/ABS/PETG/PC/HIPSなどだ。レーザーカッター/CNCとしての最大ワークサイズはそれぞれ500×500mm/400×400×80mmとなる。
Optimusは3月中旬までクラウドファンディングを実施。2月15日時点で、目標額の5万ドル(約571万円)を大幅に上回る約10万ドル(約1140万円)を集めている。
3Dプリンタのみや、3Dプリンタ/レーザーカッターの2in1タイプなどが用意されており、レーザーヘッドは0.5/2/5/10Wのオプションがある。フル機能の3in1タイプ(レーザー:2W)は1579ドル(約18万円)で入手できる。出荷は2017年3月の予定で、送料15ドル(約1700円)で日本への出荷に対応する。