4ch差動入力24bitADC搭載——Raspberry Pi向け高精度A/D変換モジュール「ADPi Pro」
2017/04/11 15:30
メカトラックスは、Raspberry Pi専用のA/D変換モジュール「ADPi Pro」のサンプル販売を数量限定で開始した。
Raspberry Piは、ピンヘッダ経由でのデジタル信号入力は可能だが、センサーデータなどアナログ信号の直接入力はできない。そのため、A/Dコンバーターを搭載した拡張基板などが製品化されているが、高精度が求められる研究開発やビジネス用途に使用できる製品が少ないという課題があった。
ADPi Proは、Analog Devices製24bit分解能のA/DコンバーターAD7794を搭載し、0~5Vの差動4ch入力に対応する。また、出荷時に製品個別の校正データを取得し、内部のEEPROMに格納したうえで出荷するので、個体差などの確認もできる。
また、カスタムKernelを使った専用環境が用意されているので、Raspbian OSからADPi Proをコントロール可能だ。ソフトウェアによってON/OFF可能な電源用外部出力端子も備えており、測定前のセンサーのプレヒートなども行える。
ADPi Proは、Raspberry Piの40pinピンヘッダにスタックして使用するが、同社製拡張ボードである「3GPi(3G通信モジュール)」、「slee-Pi(同電源管理・死活監視モジュール)」、「PiConsole I/F(IoTスタータキットanyPi向け汎用コンソールI/Fモジュール)」などと同時に使用することができる。
サンプル価格は2万4800円(税別)で、専用サイトからのみ購入可能だ。今回のサンプル販売の購入者からのアンケート結果を踏まえて、6月上旬に正式販売を予定している。