Raspberry Pi CM3に対応——ネットワークオーディオトランスポート「RAL-NWT01」と、オーディオ機器組み込み用マザーボード「RAL-KCM3MB01」出荷開始へ
2017/05/01 17:00
ラトックシステムは、Raspberry Pi CM3(Compute Module 3)に対応したネットワークオーディオトランスポート「RAL-NWT01」と、Raspberry Piオーディオ機器組み込み用マザーボード「RAL-KCM3MB01」を発表した。いずれも6月上旬に出荷開始予定だ。
RAL-NWT01は、Raspberry Piを搭載したネットワークオーディオトランスポートだ。メインユニットに、ARMの4コア64bit CPU(Cortex-A53)を搭載したSoM「Raspberry Pi Compute Module 3 Lite」を採用している。
OS(Volumio2)は、添付のmicroSDにプリインストール済で、購入したその日から利用できる。Roon Bridge、MoOdeAudio、RuneAudioなど、その他音楽ソフトにも対応している。 また、本体前面に起動/終了ボタンを搭載しているのでコマンド入力は不要だ。
入出力端子として、USB端子を前/背面にそれぞれ2ポートずつ、計4ポート搭載している。背面にはHDMI出力端子に加え、2.5インチストレージを格納可能なスロット、LANポート、Raspberry Pi CM3専用のファームウェアポート(USB Micro-B)など、多数の入出力端子を備えている。電源規格はDC+5V/A3で、同規格対応のACアダプターが付属する。
RAL-KCM3MB01は、Raspberry Piの応用工作向けに開発されたオーディオ専用の組み込みマザーボードだ。組み込み用SoM「Raspberry Pi CM 3/3 Lite」に対応している。
チップには、Raspberry Pi 3と互換性のある「LAN9514」を採用。USB High-Speed端子を4ポート搭載し、DACやストレージ、Wi-Fiドングル、キーボード、マウスなどさまざまな機器を接続できる。
Raspberry Pi CM3 Liteに対応したOS起動用のmicroSDカード専用スロットのほか、microUSBポートを備えており、基板上に4GB eMMCフラッシュメモリを搭載したRaspberry Pi CM3へのOS書き込みにも対応する。
入出力端子として、HDMI端子×1、Ethernet×1、Raspberry Pi 2B/3互換の40ピンGPIOヘッダ、オーディオ機器組み込み用のI2S/I2C/SPIコネクタを備えている。他にも、ブート/シャットダウンスイッチを搭載。基板上のレギュレーターをバイパスし、基盤外から電源を供給するための端子(DC3.3V/1.8V)も用意している。
価格はRAL-NWT01が7万7600円(税込)、RAL-KCM3MB01はオープン価格となる。