All About チップチューン——「チップチューンのすべて ゲーム機から生まれた新しい音楽」発刊
2017/05/10 18:30
誠文堂新光社は、「チップチューンのすべて All About Chiptune:ゲーム機から生まれた新しい音楽」を5月11日に発刊する。
チップチューン(Chiptune)とは、1980~90年代初頭に流行したアーケードゲームやファミコン、ゲームボーイといったレトロなゲーム機の内蔵音源チップから誕生した音楽ジャンル。本書は、自身もチップアーティストとして活動する著者が、膨大な資料と関係者への取材をもとに、チップチューンの誕生から黎明期の状況、国内外の現役のアーティストたちの活動などを紹介する。
音源チップの歴史から、国内外のチップチューンの成立過程など、幅広い領域を取り上げ、サブカルチャーとしてこれまでほとんど総括されることのなかったチップチューンを、ゲーム音楽史の観点から再評価すると共に、広くは日本のビデオゲームカルチャーの変遷を振り返るものだ。
同時に、ヒゲドライバー/Omodaka/Kplecraft/Saitone/SEXY-SYNTHESIZER/USK/TORIENA/Quarta330/YMCK/Goto80/Bit Shifterといった国内外のチップアーティストとのインタビューを収録する。
著者の田中治久(hally)氏は、ゲーム音楽史/ゲーム史の研究家でチップアーティスト。国内初のネットレーベル「カミシモレコーズ」を立ち上げるなど、新世代のリスナーにむけてチップチューンやゲーム音楽カルチャーの魅力を発信している。
本書は336ページ、価格は2376円(税込)だ。